先日こんなツイートをしました。
僕はね、常に時間を息子に教えてるんですよ。どういうことかというと
・時計は針時計(理由は後述)
・時計を見ながら今何時かを教える
・何かする前に何時までやる予定かを言う
・掃除、洗濯など家事中求めてきたら自分の家事は何時までに終わる予定なのかを言う
・言ったら必ずその通りに行動続く
— どろんこあそび@子育て主夫 in 韓国 (@muddydaddy3) 2019年1月11日
・まだ幼いうちは今何時?と言う質問はしない
・大体○時など曖昧な時間は言わない
・先の見通しの立つ予定なら見通しの立つところまで正確に伝えるちなみに時計を針時計にする理由は時計を読み解く能力を高めるため。
デジタル時計はわかりやすいけど解読の必要がないため脳力を鍛えるには今ひとつ— どろんこあそび@子育て主夫 in 韓国 (@muddydaddy3) 2019年1月11日
これについてを深掘りしていきたいと思います。
目次
まず今の現状はこんな感じ
まずはじめに軽く自分の今の状況を確認しておきたいと思います。
子育て環境
- 3歳(35ヶ月)の一人息子を韓国で育てています
- 生後6ヶ月から父親の僕が育児しています
- 時計を意識させ始めたのは1歳半頃からです
- 僕との会話は日本語です
現状
- あれやったらこれやってと2〜3個のタスクの段取りを言うことがあります
- ◯時だねと伝えると何をすべきかはわかっています
- たまに時計を見て「〇〇する時間だ!」と言ってきます
- 「今もう◯時か」と告げると時計を意識します
と、このように時間に対して意識を持てているのが見てとれると思います。
時間を意識させるべき理由
時間を意識させるべきなのかどうなのかについて解説します。
時間感覚を持たせることで社会生活に溶け込みやすくなる
これは言わずもがなですが、人は社会とのつながりを持って生きています。
この世の中に生まれてきたなら、少なからず社会のきまりやルールの中で生きていかなければならないのは避けられない問題です。
時間を守るというのはその中でも大切な事項の一つ。
現状、学校や会社など決まった時間に集まり限られた時間の中で勉強なり仕事なりをしなければならないものです。
これはどうしても避けられず、今の世の中の仕組みとしてこの程度決まった枠組みの中で生活をしなければならないため常に時間というものは意識する必要があるということです。
社会的に認められる要因の一つ
自分は社会と関わりを持たないで生きていくんだーー!という人は関係ない話でしょうが、基本的に大多数の人は少なからず社会と何らかの関わりを持って生きていきます。
むしろ社会に関心を持って、人と繋がりを持ち、円滑な人間関係を育んでいくためにも、人との約束の時間を守ったり、期日を守ったりすることは非常に有効な手です。
仮に2人の人がいて、片方はいつも決まった期限を守らない人と、いつも期限内には仕事を仕上げる人がいた時に明らかに後者が信用できるのは言うまでもありません。
時間を守るというのは社会的な信用を担保する大事な要素であることは間違いないでしょう。
生活が豊かになる
時間感覚を身につけた人は生活が豊かになることが言われています。
日常の時間の使い方がわかり無駄な時間がどこにあるのかを見つけることができるからです。
人の一生というのはいわば限られた時間です。
1日というものは24時間でできており、1ヶ月というものは720時間でできていることなので、
この誰しもに与えられた同じ時間をどう使っているかが理論的、もしくは感覚的に把握することができるようになります。
時間感覚を持たせるためにすべきこと
実際に時間の意識をつけさせるためにやったこと&やっていることです。
時計は針時計にするべき
まず時計は針時計にします
数字は書いてあってもなくてもいいですが、数字が書いてない方が難易度は上がりますが、後々ためになります。デジタルの時計は控えた方がいいです。
ではなぜ針時計がいいかということですが、これはある認知症の老人を対象にした知能の回復に時計を使った興味深い実験によるもので、
針時計を見て時間を言うということは、
- 時計を見る
- 短い針と長い針を区別する
- それぞれの針がどの位置にあるのかを認知する
- 時間と分を割り出す
- 何時何分なのかを言う
という4つもしくはそれ以上の複雑なプロセスが必要だったそうです。
つまり時計を見るということは、ただ単にいま何時かを知るということだけではなく、そこには時計を読み解くためのいくつものプロセスを踏む必要があり、毎回頭でそれを処理するという脳のトレーニングになるのです。
ですので、パッと見て考えずともすぐわかるデジタル時計ではなく針時計(できれば数字のないもの)を選ぶ必要があるのです。
今何時なのかを教える
しかしながらすぐに習得できるものではありませんので、根気強く教える親の助けが必要不可欠です。
顔を横に並べて、指をさして、指で時計の針のように何時何分なのかを教えていくということをします。
楽ではありません。でもやる価値はあります。
でもこういうのは最初だけが大変で、後からは簡単な説明でよくなるので、最初にリソースをたくさん割いていけばそこまでいつまでもやる必要ななくなります。
何時までやる予定なのかを伝える
子育て中子供と一緒にいると常に何かやることがありますよね。
- ご飯を食べる
- 服を着る
- スーパーに買い物に出かける
- 粘土で遊ぶ
- 本を読む
- 水遊びをする
- 一緒に料理をする
- 肩車する
とか、子育て中の方ならわかると思いますがこの他にも日々たくさんのイベントが発生します。
これらのことをやる前に何時までやる予定なのかを伝えるようにします。
これの大事なことは、ぴったりの時間に終わらなくてもいいということです。
もちろんその決めた時間に止めれるならそれに越したことはありませんが、相手は子供なので、夢中になったことには歯止めがきかないことがあります。
でもその時というのは非常に集中力が上がっている時でもあるので、時間が来たことは伝える程度に留めておいて、その時の集中していろんなことを吸収している方を優先します。
家事は何時までに終わるのかを言う
ただ、それとは逆に家事に関してはしっかりとした時間を伝え、ピッタリその時間に終わらせる必要があると考えています。
よくこんな光景を目にします。
子供:「ママ〜、ママ〜、ねぇマ〜マ〜」
(と家事をしているお母さんの服を掴んで呼ぶ子供)
母:「なぁに!今やることあるからちょっと待って!」
もしこれだけだったとしたらこれははっきり言って良くないです。
これは明らかに子供がお母さんを求めている状況で、その状況に子供がいつ終わるのか飽き飽きしているサイン(もしくは何かを見て欲しいなど)なので、
ここで自分の今やらなきゃいけないそのタスクはいつ終わるのかを告げます。
終わる時間がわからないという人は、まずは日々の自分の家事がそれぞれ何分くらいかかっているのか計るところから始めましょう。
そうすれば、だいたい食器洗いに何分かかっていて、洗濯に何分、化粧に何分など、見通しがつくはずです。
子供にはまだその感覚がありませんので忘れずにしっかりと伝えるようにしましょう。
言ったら必ず時間を守る
そして大切なのが、先程言った時間を必ず守るということです。
これがなされないと子供は時間にルーズになっていきます。
言った時間が来てもまだ行っていたり、時間を忘れていたりなどすると、どんどん子供は時間とはそういうものなんだという認識になっていってしまいます。
時間を守れる人にするためには言った時間を守る親の存在が大きなカギと言えるのです。
今何時?と質問しないこと
時間の教育が進んで行くとついやってしまいがちなことに、
「今何時?」
と聞いてしまうことがあります。
これは子供がまだ幼い頃はやるべきではありません。
まだ不完全な知識で、時間を問われることは子供にとって非常に難しいことで、大人に例えるなら、東大の難問を出されているのとなんら変わりません。
大人でも自分が解けないくらいの問題を解くより、解けそうな問題を解く方が面白いし、またやりたくなりますよね?
まだアウトプットは求めず、ひたすら正しい情報をインプットさせることに注力しましょう。
何時くらいという曖昧な時間は伝えない
「今何時だから〜」とまだその時間になっていないにもかかわらず、だいたいで時間をいうことってあると思います。
ですが、それは自分の中だけに留めておいて、子供がいる前では意識的に「何時何分」までしっかりと言うようにしましょう。
こういったことの積み重ねによって、子供の頭の中にたくさんの正しい情報が入り、その一つ一つが点となり、やがて点と点を繋げるように時間というものがわかるようになってきます。
「だいたい何時」で動くようになると、物事をだいたいで考えるクセがついてしまう可能性があるので、数字や時間感覚が曖昧になります。
もちろんそれがいい方に働くといいですが、必ずしもそうとは限りません。
具体的に考えれる人がだいたいにするのと、だいたいで考えていた人が具体的に考えようとするのとでは、実は雲泥の差があります。
できるだけ正確な情報をインプットさせること、本物を与えるようにしましょう。
先の見通しは見通しの立つ範囲まで正確に伝える
先の見通しの立つことはその見通しの立つ範囲まで正確に伝えるようにしましょう。
例えば、うちの場合だと夜寝る前のルーティンが一緒ですので、
「6時になったらご飯食べて、6時半からお父さんは食器洗いするから本読んで待っててね。その間にお父さん食器洗い終わらせれば7時だから、それからお風呂の準備して、お風呂入って、歯磨いて本読んで8時にはねんねしようね」
と言った具合です。
これを行っていくと、その時間の時に時計を見ながら「あ、〇〇時だね」というと子供もわからないながらに時計を見るようになり、のちに自ら寝室に行くようになります。
こういったことは慣れてしまえば問題ありません。
まとめ
親が自分の中に時間の意識を持つかどうかで子供の時間感覚が変わってきます。
いかに日々の生活の中に時間という感覚を結びつけていくか。
実はこれはそう難しいことではなくて、毎日僕らが頭の中で組み立てている日程を正確に口に出すだけでできることなんです。
あとはそれを意識的にできるかどうか。
我が子の将来を豊かなものにするために時間の感覚を意識する。
親が教えられることはこういったことからなのかもしれません。