前回に引き続きですが英語の本の紹介です
英語は世界共通語、ということで子どもの教育にも必ず取り入れるべきです
本の読み聞かせを通じてその世界の窓を広げるお手伝いをしてあげたいものですね
ということで今回紹介するのは『The Very Busy Spider』です
目次
『The Very Busy Spider』概要
ページ数:24ページ
挿絵:24ページ
対象年齢:乳幼児-就学前児童
ライター:Eric Carle(エリック カール)
イラスト:Eric Carle(エリック カール)
アメリカの絵本作家
『The Very Busy Spider』大まかな流れ
1匹の蜘蛛(メス)が蜘蛛の巣を作り上げ獲物を捕まえるまでと、それに登場する動物を描いた作品
ある朝、牧場のフェンスに1匹の蜘蛛が糸を引いて降り立ちます
その蜘蛛は糸で蜘蛛の巣を作り始めるのですが、絶えず牧場の動物たちが蜘蛛に話しかけてきます
馬・牛・羊・やぎ・豚・・・・
彼女はどの声にも耳を貸さずひたすら忙しく蜘蛛の巣を作ります
そして巣を作り終わった最後にはハエを捕まえ、眠りにつきます
夜にはフクロウが声をかけますが、蜘蛛は眠りについてしまって答えることなく忙しい一日の幕を閉じるのでした
『The Very Busy Spider』レビュー
Amazonでの評価は星4.5と高いです
ですが同じ作者のエリック・カールさんが書いた『THE VERY HUNGRY CATARPILLAR』に比べるとレビューの数も少なく、人気のほどはそれほどでもないのかと思います
CDで例えるとB面のような存在な気が… (笑)
こちらにも英語圏の方と思われるもので8ヶ月の娘には少し複雑だったとの記載があるので、その辺には言葉の語彙的にはまだまだな内容だと思います
まあ8ヶ月なんてまだ全然言葉とかそういうレベルではないですしね…
『The Very Busy Spider』読んだ感想
読んだ感想としては
絵がどことなくアーティスティックなのと背景なしの白地に登場してくる動物などがページに映えるのでパッと見た時の見栄えは良い気がします
それとページにさり気なく施してある蜘蛛の糸の凹凸感が触った時に触感で感じられ子供にとっては楽しく感じるポイントなのかもしれません
蜘蛛が巣を作って獲物を捉える内容ですが、動物が多く出てくるので1冊を通して幾つかの動物の種類と、その動物の鳴き声と蜘蛛に話しかける時の内容によってその動物の特徴まで大まかに捉えているのでその点も魅力なのと
それに対して蜘蛛がひたすら動物の問には答えずもくもくと巣を作る過程の表現が毎回同じなので、繰り返しの法則で内容が覚えやすくなっていることも魅力的です
最後にフクロウが出てくるシーンではいきなりページが暗くなりフクロウが夜行性であることもさり気なく知らせてくれているあたりもナイスです
英語の難易度は高くありませんし、1文が短いのもあって簡単なのと、絵がわかりやすいので0歳から読ませても問題ないのかと思います
若干『THE VERY HUNGRY CATARPILLAR』よりは表現が難しい印象もほんのすこしだけ感じるかもしれません
動物の鳴き声が出てくるので、日本人的にはそのあたりの感覚が少し馴染みづらいといったこともあります
(例えば豚がオインク・オインクと鳴く、とか鶏がクックドゥードゥルドゥーと鳴くなど)
ですが逆に勉強になるとも言えます
本に厚みがあったり、手で触って楽しむ仕掛けがあったり、わかりやすい絵が0歳などの小さい子供でも楽しめるポイントで
大人が読むにはボリュームに欠けますが、動物の鳴き声やたまに出てくる単語が多少勉強になるかもしれません
それに足りない感じがしたら自分で英文をその場で作ってしまって補足して読んでも良いと思います
やはり人気絵本作家の本なので全体的に素晴らしいと思います、おススメです
『The Very Busy Spider』のアニメーション動画です
(動物の鳴き声がリアルにされています)