最近息子が苺にハマってしまっていまして、、、
残ったものを冷凍しているせいで冷凍庫にあることを知っていて、朝イチから冷凍庫の苺をくれと催促する始末…
一度食べだしたら止まらない…
これじゃあ苺でお腹いっぱいになっちゃうよー…(ご飯食べれなくなる…)
案の定ご飯はあまり食べてくれず。
これって…大丈夫なの???
そんな疑問に答えを見つけ出す為、実際のところ、苺は1日に何個まで与えてもいいのかを計算してみました
目次
苺が嫌いな子供はいない
苺の嫌いな子供はいないのではないでしょうか?
というくらい甘ずっぱい味とあの苺独特の香り、それに柔らかいあの食べやすさときたら、まだ歯の生えきっていない子供でも好きになるのはわからなくありません
もちろん好みはそれぞれあるでしょうけど、とても野菜とは思えないくらいの甘みは確かに果物の様に美味しいです
でも冒頭のように、あまりにも食べ過ぎると体に良くないのでは?という考えも浮かんできますよね
ある時期を境に子供というのは自分の好きなものを際限なく食べ始めたり、偏食になったりしますので親としては心配になるものです
ですがしっかりと苺の事を知り、正しい知識を身につければそれを元に正しく親が調節してあげる事は出来ます
そこでまずは苺の栄養素から見てみましょう
苺の栄養素
苺の1粒あたりの栄養素はどのくらいあるのでしょうか?
表にしたものがありますのでそちらを確認してみましょう
画像:カロリーSlimsより
と、このようになっています
こちらは苺1個ではなく中くらいの苺5個の栄養素を表していますが
この表から見て取れるように苺にはさまざまな栄養素が含まれており、その中でもビタミンCとモリブデンの割合が高いことが見て取れます
ですが1日に必要な量がどのくらい含まれているのかはわかりづらい…
ですので、次に1日の摂取栄養素の目安を見てみましょう
一日の必要な栄養素の目安
では、1日の必要な栄養素はどれくらいなのか?
そして苺の1日の目安は何粒くらいがちょうどいいのでしょうか?
先程は中くらいの苺5個あたりの栄養素をご覧いただきましたが、今度は1・2歳児の一日に必要な栄養素を見てみましょう
厚生労働省によると1〜2歳児の一日に最適な栄養素は次のようになるそうです
引用:厚生労働省
これを見る限りでは苺を1日に数個与えただけでは全体の基準値を越えるということはなく、栄養素的には問題なさそうです
が、5個を与えたところでビタミンCの数値だけが基準値を超えてしまうのがわかるかと思います
これは大丈夫なのでしょうか?
苺によるビタミンCの取り過ぎは大丈夫?
お肌にいいとされるビタミンC。
テレビや本やネットなどでもビタミンCについては〇〇に良いとか△△に効果抜群!とかいうのは聞いているかと思います
ですので日常で積極的に摂取した方が良いのは誰しもご存知だと思いますが、一方で取り過ぎるとそのビタミンCはどうなってしまうのでしょうか?
ビタミンCは体に取り込まれ、その後各細胞に運ばれます
そしてそこで体に取り込まれず余った余分なビタミンCは血液を通って腎臓に入り尿と一緒に出て行ってしまいます
このように人間の体は一定以上の栄養素は体外に排出してしまう作りとなっているため、必要以上にビタミンCを取ったところで排出される運命となってしまうのです
なんだかもったいない話ですよね。
いっぱい取った方が良いビタミンCは実は一定数量のみ効果があって、それ以上はたくさん摂取したからと言って全く意味無しということです。
ですから、今回のこの場合だと、赤ちゃん1・2歳児の子供は中くらいの苺を5個食べた時点で既に1日あたりのビタミンCは摂取する必要が無いという事です
むしろそれ以上はおしっことしてただ出て行ってしまうのみ。
調べたところビタミンCを取り過ぎても特に健康的に問題はないそうなので
苺をたくさん食べ過ぎたとしても無害ということで覚えておくと良いでしょう
(ちなみにモリブデンも取り過ぎでの危険性はありません)
気になる苺の『糖分』はどうか?
ですがこういった野菜・果物などで注目しておきたいのは『糖分』です
以前の記事でバナナの糖分が異常に高いことから、多くの危険性を孕んでいることがわかりました
では苺はどうなのでしょうか?
ご存知のように苺はほんのり甘さを感じるように糖分を含んでいます
その量は1粒(15g)あたり約1.1gあるそうです
ですので単純計算10粒食べると11gになる計算です
1日に摂取すべき砂糖の量10g*1と言われていますので、10粒食べると糖質過多になってしまいそうですが、
こちらの計算方法で算出すると1〜2歳児に与えるべき1日の糖質摂取量の上限は135gと言う計算になりますので
単純計算して苺のみ与えた場合だと100粒以上食べないと1日で糖質過多にはなりません
日常生活ではこの他に1日3食+おやつの時間を設けていたとしても苺による糖質過多の心配はなさそうです
ちなみに糖質過多になると、、、
糖類を過剰に摂取することはその後の生活習慣病に影響があるばかりか、3歳児の段階で高脂肪・糖分過多の子供はその後の幼児期・児童期において知能指数(IQ)が低い傾向にあるという発表もあるそうです*2
つまり糖分の過剰摂取は
- 味覚障害に繋がる可能性
- 生活習慣病の影響
- IQを低下させる可能性
を秘めていることが伺え、危険なことがわかります
ですが今回の調べによると苺には糖質過多によりIQを落としてしまったり、生活習慣病、味覚障害になってしまうなどそういった心配はなさそうです
計算によって苺の1日に最適な量を割り出す
先程の限度数は100粒以上と出ましたが、これは苺のみを与えた場合です
ですから実生活で苺のみ与えることは考えられないことを踏まえると実際にはどのくらいの量なら大丈夫なのでしょうか?
先程出てきた「1・2歳児の1日に必要な栄養素」から1日3食、1000カロリー与えるとして計算してみたいと思います
まずは主食であるごはんです
私たち大人が1食あたり食べるごはんの量が160gだと言われています
とすると3食で480gとなります
1・2歳児の子供の必要なカロリーから計算すると、約半分の量が必要となることから、ごはんは240gあれば良いこととなります
ここにごはんの160gあたりの栄養素が載っており、これによるとごはん160gあたりの炭水化物は59.36gだそうです
ごはんの糖質は炭水化物ー食物繊維で計算できますので(ごはんの食物繊維量は0.48g)
160gあたりの糖質はおおよそ59gとなります
ですのでごはん240gの時の糖質は計算によると88.5gということになります
さて、子供の1日の糖質限度が135gだということは先程述べました
ですのでここから88.5gを引いて46.5gになります
この時点で苺は1日46粒程度が限度となりそうですが
これに主菜・副菜・汁物が入ることになりますので、当然この数字ではより本質的な結果にはなりません
ですので、実際に1〜2歳児が食べる献立3食分を
こちらのブログからお借りし、考えられる糖質をできるだけリアルに割り出し、その上で1日に与えていい苺の量を調べてみたいと思います
(献立の実際の写真が見たい方は上記のブログをご覧ください)
1食目
・白ごはん(80gとした時、糖質約30g)
・サバのミリン干し(糖質0.5g)
・カボチャ塩煮(糖質約20g)
・ほうれん草と豆腐入りの卵焼き(糖質約2g)
・ブロッコリーと豆類のマヨ胡麻和え(糖質約1g)
・油揚げと大根のお味噌汁(糖質約3g)
1食目推定糖質56.5g
2食目
・手作りパン(食パンであれば1/6切れ60gで糖質26.8g)
・れんこんとごぼうの金平(糖質5g程度)
・ワカメと豆腐入りの卵焼き(糖質1g程度)
・鶏肉と人参、インゲンのロールハム(糖質0.5g)
・ブロッコリーと豆類の黒ゴマ和え(糖質1g程度)
・お魚ソーセージ入りのスープ(糖質推定6g)
・リンゴ(糖質9g)
2食目推定糖質49.3g
3食目
・白ごはん(80gとした時、糖質約30g)
・葉物野菜とタラの炒め物(糖質ほぼ無し)
・餃子の皮のチーズパリパリ焼き(糖質推定8g)
・カボチャの塩煮(糖質約20g)
・枝豆(糖質0.3g)
・ジャガイモのお味噌汁(糖質推定6g)
3食目推定糖質64.3g
一日の推定糖質170.1g
という結果となりました
これは計算で出した135gをオーバーした数字となっています
ですから、これにさらに糖質約1.1gの苺を与えるとなると確実に糖質過多になってしまうこととなります
もちろん先程のメニューを子供が残さずすべて食べてくれるとは限らないので、これに多少の変動はありそうですが、大きく見積もってもー50g前後だとしても約120g。
この時点で苺15粒16.5gを与えるとすると基準の135gを1g上回り、これでも糖質過多になってしまいます
結果
1日3食バランス良く食事を与えている1〜2歳児ならば苺15粒でも糖質過多になってしまう
1日に14粒が限度と思えばいいでしょう
苺の旬はいつ?
いつでもどこでも手に入る時代ですから苺の旬っていつだっけ?と言う方もいらっしゃるかもしれません
苺の旬は春先から初夏ですが、具体的には4〜5月頃です
生産地は品種にもよりますが
北日本を除き比較的日本全国で生産され、昔から食べられてきた食べ物ではあります
しかしながら苺はハウス栽培が盛んな為、旬の時期とは違いクリスマスに出るケーキの影響で12月後半から2月に一番出荷量が増えるそうです。
ほとんど年がら年中食べられますが、よく出回るのは12月から5月までの約半年と考えればいいでしょう
オーガニックの苺について
どうせならオーガニックのものを食べさせたい!という方にはオーガニック苺が売られています
オーガニックとそうでないのは何が違うの?
という疑問ですが実は様々な違いがあります
そこで今回はオーガニックってどう違うの?っていうところから少し話をしていきます
オーガニックとそうでないものの違い
オーガニックとそうでないものの違いは大きく2つにわけられます
それが
- 農薬
- 肥料
です
わたし達は普段、スーパーで売られている食べ物の中から買っていると思いますが、はっきりとその作られた工程、裏側というのはわからないものです
自分で自分の家・庭・畑で育てない限り、その食べ物の本当の環境というものは把握し難いもの。
「うちは環境に優しいものを使っていますよ〜!」
と謳っているものでも、「他と比べて」多少優しかったりするだけかもしれませんし、
極端には「人体には優しいとは言ってません」という意味かもしれません
極端な例えですが、みなさんは蚊を殺すスプレーを薄く振りかけた苺を食べたいと思いますか?
虫は死ぬけど(もしくは寄せ付けない)人には全く無害って信じられますか?
僕は食べたいと思いませんし、信じられません。
生産者も生活があります
仕入れから販売(卸し)をし、売り上げた金額から自分の収入が得られ、そこから生活費がいくらだ、次の苗を買う費用がいくらだ…なんていうことをしています
それこそ農家の方も「子供の将来のために貯金もしなくては…」と考えていたりもするでしょう
当然といえば当然ですが、出来るだけ手元にお金が残った方がいいという考えも浮かぶでしょう
そこで採算が合わない商売だと充分な生活ができないわけですので、当然の事ですがコストを抑えて、少しでも利益を出すという事をしなくてはなりません
少し話は逸れましたが、このようにして低コスト・少人数で、かつ大量に生産し卸した方が自分・家庭・家業にとって都合の良い構図が出来上がりますし
不作にならないように、はたまたより大きくするため、そして形が悪くならないようにするためと農薬を散布するわけです
肥料も同じような事。
安くて効果が出る肥料なら商売的には万々歳ですので、農家の方ですら元は何から出来上がった肥料かもわからないものを業者から購入し土に混ぜ合わせ野菜や果物を育てます
みなさんご存知のように野菜や果物はその土から栄養を吸い上げて身に栄養分を蓄えます
つまり苺などの身はその肥料や水、巻かれた農薬などの環境によって完成されるものなのです
話は長くなりましたが、
オーガニックと謳うものは、JAS認証などの厳しい審査基準があります
これは先程紹介した農薬と肥料の面も厳しい基準を満たす必要がありますので、私たちの目に見えない生産という裏側の部分も安心する事ができます
農薬や肥料は取り込んだからといってすぐに身体に何か現れるものではありません
もしくは現れたとしてもなんか軽い頭痛がするとか痒みが出たとかそんな程度でしょう
なので見過ごされがちですが、子供は脳も体も日々大きく成長するのに対して、免疫は弱く繊細です。当然注意を払うべきところでしょうし
当たり前ですが人の体は食べたものから出来上がっています
もしかしたらあなたの子供の体の湿疹やアトピーはそういったところから始まっているのかもしれませんよ?
オーガニックは多少値が張るのはご存知の方も多いでしょうが、病気にかかって行く病院代の代わりに安心と健康という予防薬を買うと思って、大事な時期の子供にはぜひオーガニックのものを選んであげる事をオススメします
こちらのサイトではシーズンが合えば農薬も化学肥料も使わない安心のJAS認証を受けた有機苺がお取り寄せできるそうです
その他にも加工したものであれば苺ジャムや
アメリカ産ではあるものの有機のドライ苺や
冷凍いちごなんかもあるのでぜひ試してみては^^
苺の保存方法
「苺って長持ちしないんだよね…」
「そうそう、すぐダメになっちゃうよね…」
そんな声が聞こえてきそうですが
苺の保存方法にはどんなものがあるのでしょうか?
これには大きく3通りあります
- 冷蔵保存
- 冷凍保存
- 加工保存
です
それぞれの特徴を羅列しておきますので目を通してみてください
冷蔵保存
長くても1週間くらいまで保管可能です
そのままの本来の形で生食が可能
水気と乾燥と接触に気をつけましょう
水気はしっかりと取り、乾燥を防ぐためヘタは取らず、余計に触らない事です
買った時の容器からは出しましょう。長期保存には向きません
冷凍保存
長期保存可能です
解凍すると形が崩れ水気でぐちゃぐちゃになります
冷凍後はシャーベット状で食べるか、加工する事をオススメします
加工保存
長期保存可能です
苺ジャムにするのが代表的ですがドライ苺にする方法もあります
加工するため生よりも栄養価が落ちてしまいます
まとめ
こうしてみると苺って美味しくて食べやすいのに栄養価も高くて、言う事が無いようにみえます
食べ過ぎによる糖質過多の危険性も少ないですしビタミンCの過剰摂取による害も尿として排出される為、特に問題ありません
ですが糖質の観点から見ると、計算によって、
1日3食きちんと食べている子供ならば苺は1日に何14粒までなら食べても大丈夫
という結論になりました
なお、1・2歳児の1日に必要なビタミンCの量は中くらいの苺5個で足り、それ以上は特に意味は無いとのことですので
その辺りの事を踏まえて食事・栄養管理をしてあげたりして、少なめ4粒〜限界14粒程度の適度な量を食べ与えると良いでしょう
ここからは筆者の意見ですが、そもそも苺は4〜5月ごろに採れるものです
食べ物というものはその地方・地域になる野菜や果物を旬の時期に食べるのが自然原理的にも良いですので
苺は産地の近いものを旬の時期に適量食べさせるのが最も良いのではないかと思われます
近くのスーパーに行って何百円とお金を出せばおんなじ綺麗な形の苺がいくらでも買えてしまう環境ですので錯覚してしまいがちですが
ご自身で苺を育ててみるとわかると思いますが、1つの苗でそこまでたくさん採れなかったり、形が整わなかったり、すぐにダメになってしまったり、なかなか身がつかなかったり、と、家で育てるのは意外と簡単ではありません
ですので家庭で家庭菜園をしてその身のなる工程を見て勉強しながらやっと着いたその身をありがたみを持って食べさせると、自然と時期にしか食べられませんし、そんなにたくさんは食べられないはずですので適量にならざるを得ません
旬の時期に自分の手で苦労して採ってたべる
こういった方法で子供に適量を教えていくこともできるのではないかと考えております
ぜひご家庭でも苺の栄養素などを踏まえた上で子供に食べ与え、食から子育てを考えてみてはいかがでしょうか?
厚生労働省の指導によると苺は離乳食完了期に1日3〜4個が限度だそうですよ。
おいも様
コメントしていただきありがとうございます! そうなんですね!教えていただきありがとうございます。勉強になりました!